「杏奈ちゃーん!ごめんなさいーっ」
体育館を出ると涙で顔をぐちゃぐちゃにしている姫華さんを発見。
「えっ姫華さん⁉︎ちょっとどうしたんですか⁉︎」
正面から走って来て私に半分タックルしながら抱きついてくれた姫華さん。
「ごめんなさいっ私が髪の毛をすっごく可愛くするはずだったのにっ私のファンの人達に写真撮影とか頼まれちゃってっ間に合わなかったのーっ」
ヒックッとしゃくり上げながら姫華さんは来れなかった理由を説明してくれた。
そっか、そういう事だったんだね!よかった。事故とかじゃなくて。
もしかしたら事故とかに遭ってたのかもと思ってたから。
「全然大丈夫ですよ!ちゃんと髪の毛は可愛くしてもらいましたから!」
「え?」
か細く反応して顔を上げた姫華さんは私のお団子を見てから、愛莉さんを見ると一瞬で涙を引っ込め私を自分の背中に誘導した。
「愛莉ちゃん、だっけ?あなた杏奈ちゃんいじめてたくせに何一緒にいるのよ」
さっきとは打って変わっていつもは聞かないような低い声で言い放たれた言葉。
愛莉さんはビクッと肩を上げて一気に顔が青ざめていった。
そうだ、姫華さんの中では愛莉さんは私をいじめていた犯人という事になっていたんだった。
私はすぐに姫華さんの背中から正面に行き姫華さんの顔が真っ正面から見えるように立つ。
「あの、姫華さ……」
「すみませんでしたっ」
私が言おうとした途端、後ろから声が聞こえてきてすぐに愛莉さんだとわかり振り向く。
「本当にすみませんでした。私が深海さんをいじめていました。依桜君と仲良くしているのを見かけて嫉妬しちゃって、いじめてました。本当にすみませんでした」
深々と頭を下げて謝ってくれた愛莉さん。
「……どうする?杏奈ちゃん」
最後の決定権は私に委ねてくれるところも姫華さんの優しいところ。
「私は、もう怒ってません。そりゃ辛かったけど、もう終わった事なのでいいんです!だから顔を上げてくださいっ」
「深海さん……ありがとうっありがとうっ」
私がそう言うと安心したのか愛莉さんは泣き崩れてしまった。
多分初めからいじめてやろうなんて思ってなかったんだと思う。ただちょっと嫌がらせしてやろうって思ってただけなんだと思う。
けど、私が一向に依桜さんから離れないからだから余計イライラしちゃったんだよね。
だから私も悪いの。全部が全部愛莉さんが悪いわけじゃないはずだから。
「そんなに泣いちゃったらメイクが崩れちゃうよー」
私もしゃがんでそう言うと愛莉さんは顔を上げてくれた。
「それはダメだっ深海さんのメイクはすっごく綺麗だからっ」
そう言ってにっこり笑った愛莉さんはなんだか肩の荷が降りたのか清々しい綺麗な笑顔をしていた。
体育館を出ると涙で顔をぐちゃぐちゃにしている姫華さんを発見。
「えっ姫華さん⁉︎ちょっとどうしたんですか⁉︎」
正面から走って来て私に半分タックルしながら抱きついてくれた姫華さん。
「ごめんなさいっ私が髪の毛をすっごく可愛くするはずだったのにっ私のファンの人達に写真撮影とか頼まれちゃってっ間に合わなかったのーっ」
ヒックッとしゃくり上げながら姫華さんは来れなかった理由を説明してくれた。
そっか、そういう事だったんだね!よかった。事故とかじゃなくて。
もしかしたら事故とかに遭ってたのかもと思ってたから。
「全然大丈夫ですよ!ちゃんと髪の毛は可愛くしてもらいましたから!」
「え?」
か細く反応して顔を上げた姫華さんは私のお団子を見てから、愛莉さんを見ると一瞬で涙を引っ込め私を自分の背中に誘導した。
「愛莉ちゃん、だっけ?あなた杏奈ちゃんいじめてたくせに何一緒にいるのよ」
さっきとは打って変わっていつもは聞かないような低い声で言い放たれた言葉。
愛莉さんはビクッと肩を上げて一気に顔が青ざめていった。
そうだ、姫華さんの中では愛莉さんは私をいじめていた犯人という事になっていたんだった。
私はすぐに姫華さんの背中から正面に行き姫華さんの顔が真っ正面から見えるように立つ。
「あの、姫華さ……」
「すみませんでしたっ」
私が言おうとした途端、後ろから声が聞こえてきてすぐに愛莉さんだとわかり振り向く。
「本当にすみませんでした。私が深海さんをいじめていました。依桜君と仲良くしているのを見かけて嫉妬しちゃって、いじめてました。本当にすみませんでした」
深々と頭を下げて謝ってくれた愛莉さん。
「……どうする?杏奈ちゃん」
最後の決定権は私に委ねてくれるところも姫華さんの優しいところ。
「私は、もう怒ってません。そりゃ辛かったけど、もう終わった事なのでいいんです!だから顔を上げてくださいっ」
「深海さん……ありがとうっありがとうっ」
私がそう言うと安心したのか愛莉さんは泣き崩れてしまった。
多分初めからいじめてやろうなんて思ってなかったんだと思う。ただちょっと嫌がらせしてやろうって思ってただけなんだと思う。
けど、私が一向に依桜さんから離れないからだから余計イライラしちゃったんだよね。
だから私も悪いの。全部が全部愛莉さんが悪いわけじゃないはずだから。
「そんなに泣いちゃったらメイクが崩れちゃうよー」
私もしゃがんでそう言うと愛莉さんは顔を上げてくれた。
「それはダメだっ深海さんのメイクはすっごく綺麗だからっ」
そう言ってにっこり笑った愛莉さんはなんだか肩の荷が降りたのか清々しい綺麗な笑顔をしていた。



