後ろからかけられた声にピタリと蜜の体が固まる。数秒後、ゆっくりと後ろを振り返るとそこには陽良が立っていた。不思議そうに蜜を見ている。
「五百円玉?」
首を傾げる陽良に、蜜は胸が高鳴るを感じながら慌てて口を開く。
「あっ……えっと……陽良くん、サッカー部の練習は……?」
「もう終わったよ。教室に忘れ物したの思い出して取りに来たんだ。ほら、これ」
陽良が手に持っているカーディガンを蜜に見せる。ずっとこうして話してみたかった。蜜の想いが口から出ていく。
「……私の名前、知ってたんだ」
「えっ?そりゃあ、知ってるよ。クラスメートだし」
当たり前でしょ、と陽良は首を傾げる。その仕草にすらドキドキと胸が高鳴っていくのを蜜は感じた。そして思う。諦めることが不可能なほど、自分は陽良のことが好きなのだと。
「それで、五百円玉で何しようとしてたの?」
「あっ……えっと、投げて二枚とも表面が揃ったらジュース買おうかなって」
「五百円玉?」
首を傾げる陽良に、蜜は胸が高鳴るを感じながら慌てて口を開く。
「あっ……えっと……陽良くん、サッカー部の練習は……?」
「もう終わったよ。教室に忘れ物したの思い出して取りに来たんだ。ほら、これ」
陽良が手に持っているカーディガンを蜜に見せる。ずっとこうして話してみたかった。蜜の想いが口から出ていく。
「……私の名前、知ってたんだ」
「えっ?そりゃあ、知ってるよ。クラスメートだし」
当たり前でしょ、と陽良は首を傾げる。その仕草にすらドキドキと胸が高鳴っていくのを蜜は感じた。そして思う。諦めることが不可能なほど、自分は陽良のことが好きなのだと。
「それで、五百円玉で何しようとしてたの?」
「あっ……えっと、投げて二枚とも表面が揃ったらジュース買おうかなって」


