紺碧のアステリズム




差し出された手の上に、手を重ねる。これでどうしようというのか。首を傾げていると、ラキアスはじろりとこちらを睨みつけた。



「…おい。 ふざけているのか? 気を送るんだ。」

「えぇ?」



急に言われても…と思いつつ、目を閉じ、祖父の言葉を思い出してみる。どくどくと脈打つ心臓からこみ上げる、熱い何か。それを腕を伝ってラキアスへ届ける想像をする。

これであっているのか。よくわからないままに、ラキアスは「もういい」と言って手を離した。



「何かわかったら連絡する。」

「え?」

「使えるなら、使いたいんじゃないのか?」

「協力…してくれるんですか?」

「期待はするなよ? 《戻るぞ。》」

「え? 今、何て言ったんですか? ちょっと、ラキアスっ!」




魔導の効果が尽きたのか。それとも、効果を切ってしまったのか。また言葉が通じない状態になったけれども、自分の先をまるで私を待っているかのように、時折歩みを緩めるラキアスを追いかける。その足取りは、ここへ来る時よりも軽くて。先程まで沈んでいた心が、いつのまにか軽くなっていたことに気づいた。