「くだらん。」
一通り話を聞いたラキアスは、バッサリと切り捨てた。それにしてもあまりの気遣いのなさには、清々しささえ感じる。
「一度の失敗で諦めるなら、お前の気持ちもその程度だったというわけだ。」
「言ってくれますね…。 この国のしきたりをあまりなめないでもらいたいです。」
「それは無理だな。 お前みたいなちんちくりんが、俺達と関わりを持とうと思う程度のしきたりじゃないか。」
その言葉にはっとする。異国の人間は恐ろしく、残忍で、意地汚く野蛮である。彼らと関わりを持とうというなら何をされるかわからない。その文化は大変低俗で、対等な関係など結ぶことはできず、その地位は我が国に劣るものである。などといった偏見が、古くからあることを知っていたのに、私はそれを振り切って今ここにいる。
なぜ、気導を学びたいという気持ちには、同じことができなかったのだろうか。
「……確かに。 どうして、今まで気づかなかったんでしょう。」
「ちなみに、俺の国では女も魔導を扱うぞ。」
「えっ!?」
驚く私に、むしろ女の方が扱いが上手いとラキアスは言った。
「だから気導が男にしか使えないというのは不思議だ。 調べてみる価値はありそうだな…。」
調べてわかったことがあれば教えてほしいと言うと、ラキアスは早速一つ確認したいことがあると手を差し出してきた。
「ちょっと手を貸してくれ。」

