紺碧のアステリズム




「ずるいです。 ラキアス、あなたって…何者なんです?」



私はサイコロを掴み、不正が施されてないかを確かめる。



「どうしてさっきから、いい感じの目しかでないの?」



宿舎へ伯父達を迎えに行くと、伯父はジェームズと何やら話し込んでいたので、それが終わるまでラキアスの部屋で昨日の続きのすごろくをしていた。



「《兄ちゃん、絶対魔導使ってる…。》」



アダムもじとーっと疑いの目をラキアスに向けている。しかしラキアスは疑いの目もものともせず、サイコロを振って、またちょうどいい目を出してみせた。



「《あがり。》」



おかしなことに、昨日から何度やってもラキアスが勝つのだ。



「《もー! 何でだ!? 絶対に魔導使った! 反則だ!》」

「《魔導を使った証拠でもあるのか?》」



泣きそうな顔で手足をジタバタさせて悔しがるアダムを、ラキアスは涼しい顔して煽っている。

兄弟なのに…。

たった数日の付き合いだが、彼らに対してわかったことはたくさんある。ラキアスは見た目こそ美しい人だが、性格はどうも捻くれているようだ。歳の離れた弟がいても、どんな遊びでも、手加減というものをしてくれない。