あれから派手に騒いで、朝を迎える頃。
朝焼けを浴びるわたしに近付いてきた理人が、柔らかく微笑む。
「翔真にすげえ怒られたよ」
「……翔真に?」
「そ。お前を総長に選ぶなんてどうかしてるってね」
「まあ。わたしも思った」
最近、入ってばかりのわたしに任せるのはどうなんだって。
「時間なんて関係ない。お前が、どれだけ水月を大事にしているかは伝わってる。カワセミに助けられた奴もここには多い。誰も反対なんかしないよ」
わたしの頭をぽんぽんと撫でた理人の金髪がキラキラと煌めく。
「翔真は、お前のことが大事で大事で仕方ないからあれは別ね」
苦笑した理人が、少し前に立ってこちらを振り向く。
「俺、結構お前のこと好きだったよ───翡翠」
