歴代最強のオヒメサマ




「楽しかった?」
「ものすごく」


倉庫に戻ってきてバイクを停めた理人の言葉に食い気味に答えると、珍しくあどけない少年のように屈託なく笑った理人はわたしの頭をくしゃくしゃと撫でた。

次々と入ってくる彼らを迎えて、最後に殿を務めていた翔真が帰ってくる。



「お前ら!おまちかねの七代目のお披露目だよ」


興奮冷めやらぬ男の熱気に倉庫がビリビリと揺れるようだった。

壇上に上がった理人はニッと笑うと、次々に七代目の幹部の名を読み上げていく。


「じゃあ、親衛隊長は───新田智哉」
「んふ」
「次、遊撃隊長───嶋椿」
「はい」
「特攻隊長───成瀬千佳」
「はあい!」
「副総長───西岡翔真」
「はい」



「最後に総長は、」



そこまで言って言葉を切った理人はなぜかこちらを振り向いて、




「───本堂翡翠」


挑戦的に微笑む。