歴代最強のオヒメサマ

「あえて姫の情報を流出させてそこを狙ってくる族を叩く、か。


……お前は俺らを全然信頼してないね?」

「……違う、信頼してる」
「違わない。俺らはそこら辺の族に負けるほど弱くないし、ましてやお前一人犠牲にして守ってもらうほど落ちぶれてないよ」


はっ、と息を呑む。

姫を囮に使って族を潰す、下衆なチームにしてしまうところだった。


───わたしは、なんてことをしてしまったんだろう。



「もっと俺らを信頼しなよ」



こくりと頷いたわたしの頭を撫でた理人が立ち上がる。



「お前らはまだガキなんだから、間違えたらやり直せばいいんだよ。誰かが間違えたら誰かが止める。それが仲間でしょ?」



そう言った理人はまるで、月のように眩しかった。