歴代最強のオヒメサマ




二階の幹部室には、六代目幹部が重苦しい雰囲気とともに待ち構えていて、その真ん中の総長席へと座った理人が長い足を組んで笑っていない瞳で笑みを作った。



「───それじゃあ、聞かせてもらおうかな」



千佳や翔真は六代目たちの後ろに立っていて、わたしと椿だけが床に正座をさせられていた。

立ち上がろうとすると鋭い瞳で一斉にこちらを睨むから、渋々このままでいる。



「引退暴走を狙う族を始末するにはか弱い姫のフリをした方がいいと思った」
「………へぇ」


理人は低く相槌を打って、椿に視線を移す。


「俺は……翡翠さんならあのくらいすぐに潰せると思って」
「それだけ?」
「翡翠さんはカワセミです。あんなの敵じゃないでしょう?」
「椿。お前ね、なにがしたかったの?」
「………」

「───理人。椿はわたしが頼んだだけで、」

「お前は後だよ、翡翠」


思わず口を挟んだわたしに理人は鋭い瞳でこちらを睨む。