「────…冗談だ」
ぽかんと口を開いて固まっている隙に男の横っ面に縛られた両手のまま勢いよく殴る。
反動で飛んだナイフを遠くに蹴って、翔真を呼ぶ。
「翔真!」
これでもうわたしを心配する必要はないだろう?
「………覚えとけよ、翡翠」
縛られた両手足をほどく時間すら惜しくて、そのまま戦う。
わたしと翔真以外、誰も立っていなくなったころ漸く翔真はこちらを振り向いた。
無言で縄をほどく翔真に耐えかねて名前を呼ぼうとしたとき。
「しょ、………!」
────ぱちんっ。
突然わたしの頬に走る熱。
最初はなにが起きたのかわからなくて呆然とした。
……ああ、翔真に叩かれたんだと気付いたときには、翔真はわたしの横の壁を拳で殴るように手をついていた。
手のひらで叩く程度で痛くはなかったけれど、翔真に叩かれたのは初めてでそっちの方が衝撃的だった。
ぽかんと口を開いて固まっている隙に男の横っ面に縛られた両手のまま勢いよく殴る。
反動で飛んだナイフを遠くに蹴って、翔真を呼ぶ。
「翔真!」
これでもうわたしを心配する必要はないだろう?
「………覚えとけよ、翡翠」
縛られた両手足をほどく時間すら惜しくて、そのまま戦う。
わたしと翔真以外、誰も立っていなくなったころ漸く翔真はこちらを振り向いた。
無言で縄をほどく翔真に耐えかねて名前を呼ぼうとしたとき。
「しょ、………!」
────ぱちんっ。
突然わたしの頬に走る熱。
最初はなにが起きたのかわからなくて呆然とした。
……ああ、翔真に叩かれたんだと気付いたときには、翔真はわたしの横の壁を拳で殴るように手をついていた。
手のひらで叩く程度で痛くはなかったけれど、翔真に叩かれたのは初めてでそっちの方が衝撃的だった。
