「ッすんません、姫が……!」
「!?」
「────翡翠さんが攫われましたっ!!」
幹部会の最中に飛び込んできたのは俺が翡翠にこっそりと付けていた部下。
「どういうこと?」
「自宅付近のコンビニにいったあとに、族の奴らに攫われたんス……」
「どこの族?」
「それが……いまいちわからなくて」
「……厄介だな」
素知らぬ顔でキーボードを叩く椿に視線を送ると、
「そんな睨まないでくださいよ、翔真」
「………お前、何か知ってんだろ」
薄ら笑う椿に、ぐっ、と拳を握りしめる。
さっきも問い詰めた時ものらりくらり躱しやがって。
今は翡翠の身の安全がかかってんだ。
またとぼけるつもりなら殴ってでも吐かせてやる。
「!?」
「────翡翠さんが攫われましたっ!!」
幹部会の最中に飛び込んできたのは俺が翡翠にこっそりと付けていた部下。
「どういうこと?」
「自宅付近のコンビニにいったあとに、族の奴らに攫われたんス……」
「どこの族?」
「それが……いまいちわからなくて」
「……厄介だな」
素知らぬ顔でキーボードを叩く椿に視線を送ると、
「そんな睨まないでくださいよ、翔真」
「………お前、何か知ってんだろ」
薄ら笑う椿に、ぐっ、と拳を握りしめる。
さっきも問い詰めた時ものらりくらり躱しやがって。
今は翡翠の身の安全がかかってんだ。
またとぼけるつもりなら殴ってでも吐かせてやる。
