「───お前が水月の姫だな?」 幹部会と同時刻。 その言葉に、やっと来たかと無意識に口角が上がりそうになった。 智哉に送ってもらったあと、コンビニにアイスを買いに行った帰りにそれは起こった。 ガラの悪い奴らに囲まれたと思ったら、容赦なく腹に拳を入れられて痛みに気を失いかけているわたしを軽々と車に乗せる。 「───っ翡翠さん!」 聞きなれない男の子の声を最後に意識は暗転した。