「───姫の情報が漏れている?」
翡翠が帰った後の幹部会で聞こえた言葉に思わず眉を顰める。
「どこから?」
「……それが、うちからみたいだ」
「内通者がいるってこと?」
「最近は椿に任せっきりだったから、気付くのが遅れた。すまん」
眉間に皺を寄せて話を進める六代目幹部たち。
次期幹部の千佳たちも発言こそしないものの、顔を顰めていた。
半分聞きながら、半分の意識は翡翠のことを考えていた。
……翡翠の奴、なにかしたんじゃないだろうな?
態度は普段と変わらないように見えるけど、よく見ると瞳がほんの僅かに揺れていた。
絶対なにかあっただろ。
だけど、椿も智哉も隠すか?
………一体なに考えてやがる。
「………少しいいッスか?」
今ここで問い詰めてやる。
【翔真side END】
