「……実はここに居るこいつら、次期幹部なんだよね」
六代目を紹介されたと思っていたから、ぱちぱちと目を瞬くと理人は申し訳なさそうに頭をかいた。
「本当は六代目全員を紹介したかったんだけど、俺たち大学受験もあってなかなか全員は集まれそうになくて。
今日は俺と智哉と、それから翔真だけ」
「アタシは留年したのもあって七代目幹部よ」
ぱちん、と華麗にウインクを決める智哉。
「そ。この馬鹿はもう一回高校生やんの。翔真の場合は引き続きって感じかな」
「六代目から二人残留しての七代目ですからね。異例でしょう?」
「仕方ねえの。それにお前ら纏められるような奴、他にいないでしょ?」
椿は理人の言葉を鼻で笑って、どこからか持ってきたマグカップをわたしに差し出す。
「どうぞ、翡翠さん」
「……ありがとう」
それを受け取って、なぜかじっと見られながら飲んだ紅茶は美味しくて思わず目を見開くと、察したように椿は柔らかい笑みを浮かべた。
