歴代最強のオヒメサマ


……また、あの目。

どこか熱に浮かされたようにゆらゆらと揺れる瞳。


無意識に息を止めていたと気付いたのは、


「───あれ?お前ら何やってんの?」


なかなか来ないわたしたちを見に来た理人が、柔らかな金髪を揺らして首を傾げたときだった。



「………別に」
「ふうん?なんか翔真、機嫌悪い?」
「そんなことないっすけど」
「……まあいいや。早く来なよ」


理人の声にパッと手を離した翔真が前を歩く。


それが寂しく感じたなんて、


「翡翠ちゃん?」
「………なんでもない」


きっと、気のせい。