柔らかな風に、翔真の石鹸のにおい。
優しい手つきが頭を撫でて、とろん、とまふだが重くなる。
「……こら、寝んなよ」
「ん」
遠くで翔真の声が聞こえる。
「早く起きねえとチューすんぞ」
「……」
「……俺は忠告したからな。後で文句言うなよ」
ふわりと石鹸の匂いが鼻を掠める。
なにかが唇に触れた気がして微睡みから目を覚ますと、
「ほら、終わったぞ」
伏せ目がちな翔真と至近距離で目が合った。
手を引かれたまま部屋を出ると。
「………なあ、お前さ」
前を歩く翔真がこちらを振り返らず静かに声を落とした。
「なんで俺を追いかけて来たんだよ。離れた意味がねえだろ」
「言っただろ。放っておけないって」
「……だから、何だよそれ」
「あの時、わたしよりおまえの方が痛そうな顔してた。そんな奴、放っておけないだろ」
ふいに足を止めた翔真が、突然深いため息を吐いてしゃがみ込む。
「翔真?」
「………なんでもねえよ」
思わず驚いて顔を覗き込んだわたしと翔真の視線が至近距離で絡まる。
優しい手つきが頭を撫でて、とろん、とまふだが重くなる。
「……こら、寝んなよ」
「ん」
遠くで翔真の声が聞こえる。
「早く起きねえとチューすんぞ」
「……」
「……俺は忠告したからな。後で文句言うなよ」
ふわりと石鹸の匂いが鼻を掠める。
なにかが唇に触れた気がして微睡みから目を覚ますと、
「ほら、終わったぞ」
伏せ目がちな翔真と至近距離で目が合った。
手を引かれたまま部屋を出ると。
「………なあ、お前さ」
前を歩く翔真がこちらを振り返らず静かに声を落とした。
「なんで俺を追いかけて来たんだよ。離れた意味がねえだろ」
「言っただろ。放っておけないって」
「……だから、何だよそれ」
「あの時、わたしよりおまえの方が痛そうな顔してた。そんな奴、放っておけないだろ」
ふいに足を止めた翔真が、突然深いため息を吐いてしゃがみ込む。
「翔真?」
「………なんでもねえよ」
思わず驚いて顔を覗き込んだわたしと翔真の視線が至近距離で絡まる。
