ぐっと言葉を詰まらせた俺をケラケラと楽しそうに笑って、理人さんが幹部室へと入っていく。


「理人さん!」
「やっぱまだガキだね、お前も」


くしゃくしゃと銀髪を撫でられてガキ扱いされたことに、悔しくなりながらもその背中を追いかける。


「翔真」


どんなに女にだらしなくても、この人にはついていきたいと思わせる魅力がある。



「───翡翠ちゃんのことで話がある」



それが俺たちのチーム『水月』の六代目総長


───榊 理人。



【翔真side END】