俺の人差し指を掴んだまま眠りに落ちた翡翠に、なんとも言えない気分になる。 「…………、」 何も言わずに身勝手な理由で避けた罪悪感と ……放っておけないと俺を突き放さない翡翠に、 「………んの、鈍感女が」 どうしようもなく、安堵してしまう。 すぅすぅと寝息をたてて深く眠る翡翠の頭を撫でてから部屋を後にすると、壁に寄りかかるように理人さんが立っていてぴくりと肩が跳ねる。 「どう?翡翠ちゃん、眠った?」 「はい」 「そう」 ゆるりと笑った理人さんに複雑な心境を抱いてしまう。