歴代最強のオヒメサマ





「────で?」
「なに?千佳」



ニヤニヤとした千佳に怪訝な表情を見せた翔真顔が視界の端に映る。


いつもの放課後。


幹部全員揃った倉庫。


「もう、焦れったいなあ。もったいぶらないで教えてよ」
「なにを?」


「デートだよ。おふたりさんのデートの様子」




なんで知ってるんだ?

なんていまさらなことは聞かないでおく。


いつもと服装を変えていたとはいえ、この街には多くの水月のメンバーがいる。


きっとどこかで見かけたりしていたんだろう。