歴代最強のオヒメサマ

「……、ばか。こんなところで、」
「誰も見てねえよ」
「そういう問題じゃ……!」


ふに、と翔真の親指が話していた唇を抑える。



「今日のお前はいつもより可愛いから牽制」
「は……?」


歯の浮くような甘いセリフに思わず目を見開けば、


「よそ見すんなよ」


腕がくん、と引っ張られる。




定番の映画を見て、食事をして。

デートなんて言ったって普段と変わらない行動。




それなのに、こんなにも胸が暖かくなる。

翔真が隣にいる。


それだけで。