歴代最強のオヒメサマ





「スイちゃんの、一人称直ってないけど?翔真クン、自分がなんとかするって啖呵切ってたのに」
「……うるせ」


小さく呟いた千佳の言葉に耳を塞いだ翔真。


今日は椿のいれた紅茶を飲みながら、ゆったりとした時間を過ごしていると、昨日夜遅くまでテストの勉強をしていたこともあってうとうとと欠伸をこぼす。


「あら。翡翠きゅん眠いの?」
「総長室で休みます?」

「んー。……そうしようかな」


目敏く気付いた智哉と椿にそう言ってソファを立つ。


「翔真、寝る」


無意識にいつもと同じように翔真の腕を引っ張ってそう言うと、どこかから息を呑む気配が伝わってくる。



「……連れてってやるからしっかり歩けよ」
「ん」


手を掴んでふらふらとするわたしを引っ張っていく翔真。

わたしの手を掴む手は温かくて、ゴツゴツしてて大きい。