すっと身体が離れ、私は身も心も委ねようと目を閉じた。と、そのとき高城さんのジャケットからスマホが鳴りだした。離れたくない。
このまま電話を無視して私を抱いて欲しい。心の中でそうつぶやく。
「電話、出てください。仕事の用件かもしれませんから」
「ああ、悪い」
高城さんは手のひらを立てて〝すまない〟のジェスチャーをするとジャケットのポケットからスマホを取りだし、電話に出ながら自室へ入っていった。
なんだかタイミングが合わない。高城さんとの生活にすれ違いが生じてきている。離婚の原因によく「生活のズレ」「性格の不一致」などが上位に挙がっているけれど、まさか、それって今のような状況のことなのだろうか。
ううん、違う違う。高城さんがただ忙しいだけ。さっきだって抱きしめてくれたし!
優しく抱きしめて、キスをしてくれるときだってある。だけど、その先は? と聞かれると言葉に詰まる。リビングにぽつんとひとり取り残されて、つくため息がより大きく聞こえた気がした。
このまま電話を無視して私を抱いて欲しい。心の中でそうつぶやく。
「電話、出てください。仕事の用件かもしれませんから」
「ああ、悪い」
高城さんは手のひらを立てて〝すまない〟のジェスチャーをするとジャケットのポケットからスマホを取りだし、電話に出ながら自室へ入っていった。
なんだかタイミングが合わない。高城さんとの生活にすれ違いが生じてきている。離婚の原因によく「生活のズレ」「性格の不一致」などが上位に挙がっているけれど、まさか、それって今のような状況のことなのだろうか。
ううん、違う違う。高城さんがただ忙しいだけ。さっきだって抱きしめてくれたし!
優しく抱きしめて、キスをしてくれるときだってある。だけど、その先は? と聞かれると言葉に詰まる。リビングにぽつんとひとり取り残されて、つくため息がより大きく聞こえた気がした。



