交際0日婚、冷徹ホテル王はかりそめ妻を溺愛で堕とす

「私も今日お店に行って知ったんです。祖母が言うには……SNSとか口コミで有名になったから、ただのやっかみだって」

高城クラウンホテルズとタイアップするようになってから、来店客も増え、雑誌に取り上げられる機会も多くなった。そういったことで浅見屋は一気に知名度が上がった。いままでこんな嫌がらせなんかなかったけれど、名が知れるということはアンチも必ず現れる。

「この紙、しばらく預からせてもらえないか?」

「あ、はい……」

そんな誹謗中傷が書かれた紙をいったいどうするのだろう? 手元にあっても嫌な気持ちになるだけだから、高城さんに預けておいたぼうが安心かもしれない。

「小春、大丈夫だ。そんな顔するな」

そんな顔、と言われて、窓に映る自分が不安でいっぱいだと物語っていることに気づく。

「このファックスを送って来た人物に少し心当たりがある」

「え……?」

「大丈夫だ。俺に任せてくれ。必ず守るから」

高城さんが私を抱きすくめる。頼りがいがあって心強い。彼の包容力に震えるほどの愛おしさがこみあげてくる。それを伝えるため、私も彼の背中に腕を回してしがみつくように抱きしめた。

「高城さん……」