言い澱んだ唇を、彼の唇でふさがれた。唇と唇が嵌るように重なったキスに身体がこわばった。嫌だったとかではなく、あまりにも突然のキスにびっくりしたからだ。彼の顔が近づいてくるのを感じたけれど、まさか本当にキスされるなんて思っていなかった。頭の中が真っ白になり、頬が熱く染まるのを感じた。言葉を探そうとするけれど、何も出てこない。ただ、心臓の鼓動が耳元で響いている。
私たちは夫婦なんだから、キスくらい……。
そうは言っても、高城さんと結婚してから初めてのキスだった。
「んっ……」
ぎこちなく強張った私の唇を高城さんがゆっくり解いてくる。どうしたらいのか自分の振る舞いがわからなくてまごつく私を導くかのように、彼がキスを深めていった。
「こんなことを聞くのは失礼かもしれいが……」
唇が触れるか触れないかくらいの距離で高城さんが私に尋ねる。
「こういうことは、初めてか?」
その言葉に、胸の奥がじわりと熱くなる。
思えば私はまともに付き合った人なんていなかった。学生時代には好きでもない人と遊びでキスをしたりする友人もいた。顔では笑っていたけれど、内心そんな不埒なことを平気でできるなんて、と眉をひそめていた。
「は、い……実は、男の人とちゃんと恋人同士の関係でお付き合いしたことがなくて」
「なんだって?」
高城さんがその言葉を受けて、少し驚いたように声のトーンを上げて目を見開いた。
二十四歳。彼氏いない歴年と一緒って、やっぱり変かな?
私たちは夫婦なんだから、キスくらい……。
そうは言っても、高城さんと結婚してから初めてのキスだった。
「んっ……」
ぎこちなく強張った私の唇を高城さんがゆっくり解いてくる。どうしたらいのか自分の振る舞いがわからなくてまごつく私を導くかのように、彼がキスを深めていった。
「こんなことを聞くのは失礼かもしれいが……」
唇が触れるか触れないかくらいの距離で高城さんが私に尋ねる。
「こういうことは、初めてか?」
その言葉に、胸の奥がじわりと熱くなる。
思えば私はまともに付き合った人なんていなかった。学生時代には好きでもない人と遊びでキスをしたりする友人もいた。顔では笑っていたけれど、内心そんな不埒なことを平気でできるなんて、と眉をひそめていた。
「は、い……実は、男の人とちゃんと恋人同士の関係でお付き合いしたことがなくて」
「なんだって?」
高城さんがその言葉を受けて、少し驚いたように声のトーンを上げて目を見開いた。
二十四歳。彼氏いない歴年と一緒って、やっぱり変かな?



