木谷さんは今までの話を聞かれていたのかと気まずい素振りで薄ら笑い、スマホを切ってポケットに入れる。そしてソファから立ち上がって高城さんと対峙するように向かい合った。木谷さんは高城さんより少し背が低いくらいだけれど、一般的には二人とも高身長
だ。木谷さんはふっと息を吐き、高城さんもわずかに口元をゆがめた。
な、なんか、すごい気迫……。
高城さんと木谷さんはしばらく睨み合うようにしていて、二人の存在に気付いたレセプショニストたちがそわそわしてこっちを見ている。
「あ、あの木谷さん、お待たせしました。こちらの方、高城湊さんで――」
「紹介してもらわなくてもこいつのことは嫌というほど知っている。で、なんでここに高城が小春ちゃんと一緒にいるんだ?」
睨み合う二人に埒が明かないと私が割って入ると、木谷さんの一瞥と冷淡な返事が返って来て押し黙ってしまう。
ここで気迫に負けちゃだめ、紹介して欲しいって言ってきたのは木谷さんなんだから。
高城さんには任せてくれと言われたけれど、いつまでも頼ってばかりじゃいけない。そう思って私はグッと拳を握った。
「私の夫です。約束通り、木谷さんに紹介します」
「……は?」
意味が分からない。私の言ったことが理解できない。といったふうに木谷さんの口から短く声が出た。そして、きょとんとして視線を交互に私と高城さんを行ったり来たりさせた。
「高城さんとはずっとお付き合いをしていて、先日結婚したんです」
つい数か月前までは高城さん自身のことも知らなかったというのに、今は結婚して旦那様だなんて自分でも信じられないくらいなのに、木谷さんにとってはもっと信じられないことだろう。
「高城が? 小春ちゃんの?」
だ。木谷さんはふっと息を吐き、高城さんもわずかに口元をゆがめた。
な、なんか、すごい気迫……。
高城さんと木谷さんはしばらく睨み合うようにしていて、二人の存在に気付いたレセプショニストたちがそわそわしてこっちを見ている。
「あ、あの木谷さん、お待たせしました。こちらの方、高城湊さんで――」
「紹介してもらわなくてもこいつのことは嫌というほど知っている。で、なんでここに高城が小春ちゃんと一緒にいるんだ?」
睨み合う二人に埒が明かないと私が割って入ると、木谷さんの一瞥と冷淡な返事が返って来て押し黙ってしまう。
ここで気迫に負けちゃだめ、紹介して欲しいって言ってきたのは木谷さんなんだから。
高城さんには任せてくれと言われたけれど、いつまでも頼ってばかりじゃいけない。そう思って私はグッと拳を握った。
「私の夫です。約束通り、木谷さんに紹介します」
「……は?」
意味が分からない。私の言ったことが理解できない。といったふうに木谷さんの口から短く声が出た。そして、きょとんとして視線を交互に私と高城さんを行ったり来たりさせた。
「高城さんとはずっとお付き合いをしていて、先日結婚したんです」
つい数か月前までは高城さん自身のことも知らなかったというのに、今は結婚して旦那様だなんて自分でも信じられないくらいなのに、木谷さんにとってはもっと信じられないことだろう。
「高城が? 小春ちゃんの?」



