「そこのレストランさ、飲茶が美味しいて有名なんだ。小春ちゃん、春巻き好き? その店、特に推しなのが海鮮春巻きでさ――」
あ~もう! いつになったら話し終わるのよ。
止めどもなく話し続ける木谷さんを止めには、「私、結婚したんです」そうはっきりここで言ってしまおうか、ううん、事を急いで木谷さんが逆上して話を聞いてくれなくなったら終わり……なんとか木谷さんに高城さんを会わせなきゃ。
私は高城さんのことを思い浮かべ、木谷さんに引導を渡すべく顔を上げて彼を見た。
「あの! 木谷さんに会ってもらいたい人がいるんです」
立石に水のように次々出てくる言葉をその口に押し戻すように私が声を張ると、木谷さんがようやく耳を傾ける。
「僕に?」
「はい」
「会ってもらいたい人っていうのは……」
すると木谷さんは私の言いたいことを察したらしく、唇の端をクイッと押し上げ不敵な笑みを浮かべた。
「なるほどね、じゃあ、週末の予定を空けておこうか、楽しみだよ」
あ~もう! いつになったら話し終わるのよ。
止めどもなく話し続ける木谷さんを止めには、「私、結婚したんです」そうはっきりここで言ってしまおうか、ううん、事を急いで木谷さんが逆上して話を聞いてくれなくなったら終わり……なんとか木谷さんに高城さんを会わせなきゃ。
私は高城さんのことを思い浮かべ、木谷さんに引導を渡すべく顔を上げて彼を見た。
「あの! 木谷さんに会ってもらいたい人がいるんです」
立石に水のように次々出てくる言葉をその口に押し戻すように私が声を張ると、木谷さんがようやく耳を傾ける。
「僕に?」
「はい」
「会ってもらいたい人っていうのは……」
すると木谷さんは私の言いたいことを察したらしく、唇の端をクイッと押し上げ不敵な笑みを浮かべた。
「なるほどね、じゃあ、週末の予定を空けておこうか、楽しみだよ」



