その切れ長の瞳と目が合うと、昨夜の出来事が一気にフラッシュバックした。
思い出した! 私、階段から落ちそうになって確かこの人に助けてもらったんだ。
薄い唇に綺麗通った鼻筋、穏やかで優しい声音で話しかけられると無意識に心拍数が上がっていくのがわかる。
「階段から落ちそうになっていた。気分が優れなかったようで君は途中で気を失ったんだよ」
「はい、すみません、なんとなく記憶にあります……」
彼の話によると、たまたまパーティーに参加していた彼の友人の医師に診てもらい、緊急性はなくどうやら倒れた原因は疲労による一過性の貧血だったようだ。それからホテルの女性従業員に着替えをしてもらい、一晩中この部屋で寝ていたらしい。
「仕事が忙しかったりするのか? 大事に至らなくてよかった」
「すみません、本当にとんだご迷惑を……」
パーティーの前日の夜、興奮して眠れなかったことが祟ったのか、途中で目が覚めることなく翌朝までがっつり寝るなんてきっと頭も身体も疲れていたのだろう。
「あの、ここってもしかしてパーティー会場のホテルの部屋ですか?」
「ああ、スイートしか空きがなくてな、ここで休んでもらった」
ス、スイート⁉
倒れるなんて思ってもみなかったから仕方のないことだとはいえ、部屋を使ったのだから料金は支払わなければ。そう思っていたらまさかのスイートルームだったなんてとんでもない展開だ。でも改めて見れば普通の部屋とは高級感が違うし、スイートルームだと言われたら納得だ。
どうしよう、きっとこういうところって何万もするんだよね? 持ち合わせがないよ。
思い出した! 私、階段から落ちそうになって確かこの人に助けてもらったんだ。
薄い唇に綺麗通った鼻筋、穏やかで優しい声音で話しかけられると無意識に心拍数が上がっていくのがわかる。
「階段から落ちそうになっていた。気分が優れなかったようで君は途中で気を失ったんだよ」
「はい、すみません、なんとなく記憶にあります……」
彼の話によると、たまたまパーティーに参加していた彼の友人の医師に診てもらい、緊急性はなくどうやら倒れた原因は疲労による一過性の貧血だったようだ。それからホテルの女性従業員に着替えをしてもらい、一晩中この部屋で寝ていたらしい。
「仕事が忙しかったりするのか? 大事に至らなくてよかった」
「すみません、本当にとんだご迷惑を……」
パーティーの前日の夜、興奮して眠れなかったことが祟ったのか、途中で目が覚めることなく翌朝までがっつり寝るなんてきっと頭も身体も疲れていたのだろう。
「あの、ここってもしかしてパーティー会場のホテルの部屋ですか?」
「ああ、スイートしか空きがなくてな、ここで休んでもらった」
ス、スイート⁉
倒れるなんて思ってもみなかったから仕方のないことだとはいえ、部屋を使ったのだから料金は支払わなければ。そう思っていたらまさかのスイートルームだったなんてとんでもない展開だ。でも改めて見れば普通の部屋とは高級感が違うし、スイートルームだと言われたら納得だ。
どうしよう、きっとこういうところって何万もするんだよね? 持ち合わせがないよ。



