そしてゆっくりと私の左手をとり、薬指に指輪を滑らせてくれた。彼の大きな手が私の手をしっかりと握りしめる。
「改めて、もう一度プロポーズさせて欲しい、俺と一緒になってくれ」
ひんやりとした金属が肌に触れる瞬間、心の奥まで沁み込むような気がした。言葉にできないほど嬉しさが込み上げてくる。
「は、い……はい! 私こそ、よろしくお願いします」
震える声でそう答えるのに精いっぱいだった。彼の言葉と指輪の重みが、胸いっぱいに響いてくる。思わず涙が溢れそうになって視界が滲んだ。まさか、こんなふうにもう一度プロポーズされるなんて思ってもみなかった。私たちは本当の意味でやっと心も身体も繋がりあえたのだ。彼が私をそっと抱き寄せる。大きな腕に包まれると胸の奥で鳴り響いていた鼓動が少しだけ落ち着いていく。テラスの海風に髪が揺れて、頬に当たる彼のぬくもりが愛おしかった。
「名残惜しいけど、そろそろここを出ないとな」
「そうですね」
まだまだこの夢のような現実に浸っていたい。けれど、いつまでもこうしているわけにはいかないのはわかっている。
「またここに来よう」
彼はシャツのボタンをいくつか外したまま、ネクタイを締めていた。
「改めて、もう一度プロポーズさせて欲しい、俺と一緒になってくれ」
ひんやりとした金属が肌に触れる瞬間、心の奥まで沁み込むような気がした。言葉にできないほど嬉しさが込み上げてくる。
「は、い……はい! 私こそ、よろしくお願いします」
震える声でそう答えるのに精いっぱいだった。彼の言葉と指輪の重みが、胸いっぱいに響いてくる。思わず涙が溢れそうになって視界が滲んだ。まさか、こんなふうにもう一度プロポーズされるなんて思ってもみなかった。私たちは本当の意味でやっと心も身体も繋がりあえたのだ。彼が私をそっと抱き寄せる。大きな腕に包まれると胸の奥で鳴り響いていた鼓動が少しだけ落ち着いていく。テラスの海風に髪が揺れて、頬に当たる彼のぬくもりが愛おしかった。
「名残惜しいけど、そろそろここを出ないとな」
「そうですね」
まだまだこの夢のような現実に浸っていたい。けれど、いつまでもこうしているわけにはいかないのはわかっている。
「またここに来よう」
彼はシャツのボタンをいくつか外したまま、ネクタイを締めていた。



