交際0日婚、冷徹ホテル王はかりそめ妻を溺愛で堕とす

昨夜、初めてこの部屋に入ったとき、きっと窓の外には海が見えるのだろうと思っていた。そして案の定、大きな窓の向こうにはまぶしいほどに輝く朝の海が広がっていた。水面を照らす陽光がキラキラと揺れて、まるで世界中の青さを集めたように美しかった。

「小春とこんな穏やかな朝を一緒に迎えられるなんて、これから先、どんなことがあっても君となら乗り越えていけそうだ」
彼の声がやさしく響くたび胸が甘く高鳴る。そんんふうに言ってもらえて嬉しい。

「私もです」

昨夜の熱い記憶がふっとよみがえるけれど、今はただ、この静かな幸福に身を委ねたかった。

シャワーを浴びて身支度を整え終わったとき、湊さんがテラスに立って海を眺めていた。

ここの部屋、テラスがあったのね。

昨夜は夜で暗かったし、わからなかった全貌が朝日に照らされて次々と明らかになっていくようだった。