「私、ここへ来られて嬉しいです。湊さん、もう後悔も懺悔もいりません。だって、湊さんが手がけたホテルに一番に来られたんですよ?」
「小春……」
彼の表情に微かな変化をもたらした。一瞬だけ緊張がほどけたような柔らかさが浮かび、目の奥で光るものが見え隠れした気がした。私の言葉が彼の心に静かに染み渡り、深い悲しみの中にもほんの少しの安堵が混じったのだろう。
「あ、そうだ」
私は思い出したかのようにポケットから真鍮のネクタイピンを取り出して、湊さんに握らせた。
「っ……これ」
湊さんはそれを見ると、驚きの色が一瞬、彼の瞳に浮かんだ。何も言わず、じっと食い入るネクタイピンを見つめている。
「小春……」
彼の表情に微かな変化をもたらした。一瞬だけ緊張がほどけたような柔らかさが浮かび、目の奥で光るものが見え隠れした気がした。私の言葉が彼の心に静かに染み渡り、深い悲しみの中にもほんの少しの安堵が混じったのだろう。
「あ、そうだ」
私は思い出したかのようにポケットから真鍮のネクタイピンを取り出して、湊さんに握らせた。
「っ……これ」
湊さんはそれを見ると、驚きの色が一瞬、彼の瞳に浮かんだ。何も言わず、じっと食い入るネクタイピンを見つめている。



