交際0日婚、冷徹ホテル王はかりそめ妻を溺愛で堕とす

「可愛いな」

「んっ……」

彼が首筋に唇を這わせるたび声にならない吐息が漏れる。頭の奥がじんわりと痺れて、考えることをやめたくなる。

「大丈夫か?」

囁かれたそのひとことに反応しようとするけど、言葉が舌の奥で溶ける。私はただ、うなずいた。それしかできないほど心も身体も彼に預けきっていた。

「……そんな顔、俺以外に見せるなよ?」

目も、声も、思考も、すべてが湊さんの熱に溶かされて、表情なんてもうどうなっているのかわからなかった。

「私、どんな顔してますか?」

途切れ途切れに尋ねると、湊さんは小さくふっと笑った。

「すごくいい顔してるよ。そそられる」

言われた瞬間、胸の奥がキュッとなって、羞恥と幸福が入り混じった吐息が喉から漏れた。