交際0日婚、冷徹ホテル王はかりそめ妻を溺愛で堕とす

「私を抱いてくれないのは、きっと女性として魅力がないからなんだって……」

上目遣いで彼を見上げると、高城さんがゴクッと息を呑むのがわかった。

「馬鹿だな、俺は男として君に惹かれたんだ。本当は触れたくて、めちゃくちゃにしてしまいたいくらいに……抱きたかった」

「高城さ――」

「小春、俺たちはもう夫婦だろう? いい加減、名前で呼んでくれないか?」

そうだ。今になって気づく。私たちは夫婦で私も高城だというのに、ずっと夫である彼を「高城さん」と呼んでいた。

「湊さん……」

愛おしい。その人の名前を口にするだけで胸が震える。きっと私は瞳に彼を映しながらとろけるような顔をしている。高城さんも頬がほんのり紅潮しているのがわかる。

「もう限界だ。別れるなんて言わせない、遠慮もしない」

その言葉を合図に、私も迷うことなく湊さんの首に腕を回して引き寄せた。身体がぴったりくっついて、確かなお互いの体温が交差していた。

「あ、ん……」

キスはすぐに深くなった。甘い水音と荒くなる息遣いだけが部屋に響いている。呼吸が重なり、彼の指先が髪をすくい、私の顎をそっと持ち上げられるたびに支配されていく感覚があった。キスを繰り返しながらお互いの服を脱がせあって、ベッドへ移動する。