そう言い切った瞬間、高城さんの肩に入っていた力がふっと抜けたように見えた。まさか、彼の口からこんなふうに告白される日が来るなんて、その前にすでに夫婦だというのに妙な感じだ。初めて高城さんと気持ちが繋がれた気がする。そのとき、高城さんの表情がスッと陰った。
「でも自分の中にある君を守るという庇護欲と恋愛感情の間でずっと、本当は迷っていた」
「え……?」
「愛情だと思っていたものが本当は義務感や責任感なのではないか、そう思ったら君を抱くことを躊躇した。少しでも半端な気持ちで大切なものに手出しはできない、と」
高城さんが私をじっと見つめてくる。私はその視線から目を反らさなかった。彼の本当の旨の内を受け止める。そう目で伝えると、彼は再び口を開いた。
「結局そんな曖昧な態度が小春を苦しめることになってしまった。すまない」
高城さんの心の葛藤がドンと勢いよく胸にぶつかってきた。こんなふうに私のことを想って苦しんでいたなんて……知らなかった。
そうだったんだ。だから高城さんは私と一線を越えることができなかったんだ……。
なんて生真面目な人なんだろう。そう思ったら頬が緩んだ。
「高城さんから本当の気持ちを聞けてよかったです。好きって思ってるのは自分だけだと思っていたから……」
もしかしたら、今でも私と結婚したことを後悔しているかもしれない。自分の気持ちに整理がつかなくて、義務感なのか庇護欲なのか、それとも私をひとりの恋愛対象の女性として見てくれているのか、高城さんはずっと迷い悩んでいた。強すぎるほどの慎重さが伝わってくる。
「でも自分の中にある君を守るという庇護欲と恋愛感情の間でずっと、本当は迷っていた」
「え……?」
「愛情だと思っていたものが本当は義務感や責任感なのではないか、そう思ったら君を抱くことを躊躇した。少しでも半端な気持ちで大切なものに手出しはできない、と」
高城さんが私をじっと見つめてくる。私はその視線から目を反らさなかった。彼の本当の旨の内を受け止める。そう目で伝えると、彼は再び口を開いた。
「結局そんな曖昧な態度が小春を苦しめることになってしまった。すまない」
高城さんの心の葛藤がドンと勢いよく胸にぶつかってきた。こんなふうに私のことを想って苦しんでいたなんて……知らなかった。
そうだったんだ。だから高城さんは私と一線を越えることができなかったんだ……。
なんて生真面目な人なんだろう。そう思ったら頬が緩んだ。
「高城さんから本当の気持ちを聞けてよかったです。好きって思ってるのは自分だけだと思っていたから……」
もしかしたら、今でも私と結婚したことを後悔しているかもしれない。自分の気持ちに整理がつかなくて、義務感なのか庇護欲なのか、それとも私をひとりの恋愛対象の女性として見てくれているのか、高城さんはずっと迷い悩んでいた。強すぎるほどの慎重さが伝わってくる。



