「巨人が!巨人がまっすぐこの基地目指して飛んでくるぞ!」
「なんで、この基地の場所がわかったんだ!?秘密だったのに!」
同じ頃、ガラちゃんのいる敵の基地はハチの巣をつついたようなさわぎだった。
大人たちは大騒ぎしているが、カイトにはなぜ巨人がこの基地を目指しているのか、何となくわかっていた。
「キミが呼んだんだね。ガラちゃん」
「巨人なんて知らないもん。ガラちゃんはみゆを呼んだんだもん」
「いや、だからそのみゆが巨人で、巨人がみゆで……。ああ、かえってややこしくなってわからないや」
カイトは真面目な顔でガラちゃんに説明していたが、途中であきらめてしまう。
「司令官は、『逃げるな!迎撃しろ!』『勇ましく迎え撃て!』なんて言ってるけど、この基地の武器なんてショボいからね。絶対、勝てっこないよ」
「じゃあ、逃げたら?」
「うん、そうする。巨人にふまれたら痛そうだもんね」
カイトはそう言うと部屋を出ようとした。
だがなぜか立ち止まり、ガラちゃんを振り返った。
「ガラちゃんもつれて行きたいけど、ガラスケースは台座に固定されていて動かないんだ。ケースのカギも司令官しか持ってなくて、僕は開けられない」
「平気よ。みゆがガラちゃんをここから出してくれるもん」
すまなそうに言い訳するカイトに、ガラちゃんは胸を張った。
「ガラちゃんは、あの、みゆって女の子を信じているんだね」
「うん!みゆは必ずくるよ!!」
「いいなあ、僕もそんなふうに、信じられる友だちがほしいよ」
カイトは少しだけ、悲しそうな顔をしてつぶやく。
「あきらめちゃ、ダメよ。ガラちゃんだって、みゆに会うまでは周りにいる人たちは、ろくでなしばっかりだったのよ」
「ろくでなし?」
「うん、最悪最悪のろくでなし」
ガラちゃんの話に、カイトは声を上げて笑った。
「そうそう、その通り!ガラちゃんのおかげで何だか気が晴れたよ」
その時、基地の壁と天井がミシミシと音を立てはじめた。
「おっと!お迎えが来たよ、ガラちゃん。じゃあ、ぼくは行くよ!」
「うん、また会おうね、カイト」
「ぼくの名前、覚えてくれたんだ?うん!またどこかで会おうね、ガラちゃん!!」
カイトはそのまま、大きく音を立てはじめた部屋から飛び出して行った。
「ガラちゃんはこの下よ!間違いない!」
「うん、降りよう!」
同じ頃、みゆとアデラールは翼の巨人で、基地の真上までやってきていた。
森がじゃまで、下の基地はまったく見えない。
だが、巨人に乗っているみゆとアデラールには、ガラちゃんの居場所がはっきりとわかった。
「今行くよ!ガラちゃん!」
みゆとアデラールは、声を合わせて叫んだ。
すると真っ白な巨人は、くるんと頭を下に向けた。
そして翼を小さくたたむと、基地めがけて頭から突っ込んでいった。
「ギャー!?巨人が落ちてくる!!」
「逃げろ!みんな逃げろ!」
「馬鹿者!逃げるな!逃げるな!迎撃しろ!勇ましく迎え撃て!」
司令官は怒りくるったが、誰もいうことを聞かない。
あっという間に、周りにいた部下たちはいなくなってしまった。
「ま、待ってくれ!私も本当は逃げたい!みんな待ってくれ~!!」
一人ぽつんと残された司令官も、あわててみんなのあとを追いかけた。
一方、頭から急降下した巨人は基地に衝突する直前、ふわりと翼を広げて頭を上に向けた。
すると、巨人の体が白く輝きながら透明になる。
そしてそのまま基地の屋根から溶け込むようにして、中に入って行った。
巨人は天井を突き抜けて、ガラちゃんのいる広い部屋に降り立つ。
すると翼の巨人は、キラキラ輝きながら静かに消えてしまう。
部屋の床には、杖を持ったみゆと、アデラールが残された。
「迎えにきたよ!ガラちゃん!」
部屋の中央の台座の上にいる、ガラちゃんを見つけたみゆ。
急いでかけ寄ると、ガラちゃんは透明なガラスケースの中から、みゆをじぃっと見上げている。
「今、出してあげるから!」
「なんで、この基地の場所がわかったんだ!?秘密だったのに!」
同じ頃、ガラちゃんのいる敵の基地はハチの巣をつついたようなさわぎだった。
大人たちは大騒ぎしているが、カイトにはなぜ巨人がこの基地を目指しているのか、何となくわかっていた。
「キミが呼んだんだね。ガラちゃん」
「巨人なんて知らないもん。ガラちゃんはみゆを呼んだんだもん」
「いや、だからそのみゆが巨人で、巨人がみゆで……。ああ、かえってややこしくなってわからないや」
カイトは真面目な顔でガラちゃんに説明していたが、途中であきらめてしまう。
「司令官は、『逃げるな!迎撃しろ!』『勇ましく迎え撃て!』なんて言ってるけど、この基地の武器なんてショボいからね。絶対、勝てっこないよ」
「じゃあ、逃げたら?」
「うん、そうする。巨人にふまれたら痛そうだもんね」
カイトはそう言うと部屋を出ようとした。
だがなぜか立ち止まり、ガラちゃんを振り返った。
「ガラちゃんもつれて行きたいけど、ガラスケースは台座に固定されていて動かないんだ。ケースのカギも司令官しか持ってなくて、僕は開けられない」
「平気よ。みゆがガラちゃんをここから出してくれるもん」
すまなそうに言い訳するカイトに、ガラちゃんは胸を張った。
「ガラちゃんは、あの、みゆって女の子を信じているんだね」
「うん!みゆは必ずくるよ!!」
「いいなあ、僕もそんなふうに、信じられる友だちがほしいよ」
カイトは少しだけ、悲しそうな顔をしてつぶやく。
「あきらめちゃ、ダメよ。ガラちゃんだって、みゆに会うまでは周りにいる人たちは、ろくでなしばっかりだったのよ」
「ろくでなし?」
「うん、最悪最悪のろくでなし」
ガラちゃんの話に、カイトは声を上げて笑った。
「そうそう、その通り!ガラちゃんのおかげで何だか気が晴れたよ」
その時、基地の壁と天井がミシミシと音を立てはじめた。
「おっと!お迎えが来たよ、ガラちゃん。じゃあ、ぼくは行くよ!」
「うん、また会おうね、カイト」
「ぼくの名前、覚えてくれたんだ?うん!またどこかで会おうね、ガラちゃん!!」
カイトはそのまま、大きく音を立てはじめた部屋から飛び出して行った。
「ガラちゃんはこの下よ!間違いない!」
「うん、降りよう!」
同じ頃、みゆとアデラールは翼の巨人で、基地の真上までやってきていた。
森がじゃまで、下の基地はまったく見えない。
だが、巨人に乗っているみゆとアデラールには、ガラちゃんの居場所がはっきりとわかった。
「今行くよ!ガラちゃん!」
みゆとアデラールは、声を合わせて叫んだ。
すると真っ白な巨人は、くるんと頭を下に向けた。
そして翼を小さくたたむと、基地めがけて頭から突っ込んでいった。
「ギャー!?巨人が落ちてくる!!」
「逃げろ!みんな逃げろ!」
「馬鹿者!逃げるな!逃げるな!迎撃しろ!勇ましく迎え撃て!」
司令官は怒りくるったが、誰もいうことを聞かない。
あっという間に、周りにいた部下たちはいなくなってしまった。
「ま、待ってくれ!私も本当は逃げたい!みんな待ってくれ~!!」
一人ぽつんと残された司令官も、あわててみんなのあとを追いかけた。
一方、頭から急降下した巨人は基地に衝突する直前、ふわりと翼を広げて頭を上に向けた。
すると、巨人の体が白く輝きながら透明になる。
そしてそのまま基地の屋根から溶け込むようにして、中に入って行った。
巨人は天井を突き抜けて、ガラちゃんのいる広い部屋に降り立つ。
すると翼の巨人は、キラキラ輝きながら静かに消えてしまう。
部屋の床には、杖を持ったみゆと、アデラールが残された。
「迎えにきたよ!ガラちゃん!」
部屋の中央の台座の上にいる、ガラちゃんを見つけたみゆ。
急いでかけ寄ると、ガラちゃんは透明なガラスケースの中から、みゆをじぃっと見上げている。
「今、出してあげるから!」


