「きみって良いにおいがするんだね」
「推し監修のオードトワレです」
「本当に大好きなんだね。推しさんが」
「えぇ。一生大事にしたい。尊敬しています」

「良いなぁ。
私にもいつか現れないかな。そう言う存在」
彼の胸にもたれてチークダンスみたいに踊りつづける。私の右手は彼の左手にやんわりとらわれたまま。(離したくない)

「うちの推しをオススメします」
「え、えーと」
「そうだ。
この間推しが先輩の方と『サンドリヨン』歌ったので、いっしょにそのコスしませんか」
「せ、先輩、の、方?」
「えぇ、男性のvtuberです」

本当に飽きないな、きみ!!
ずっと私を笑わせっぱなしじゃん!!

「断る」