クルルとカラは、森のひろばにとうちゃくしました。
そこには、きりかぶでできたイスやテーブルがよういされていました。

「森のなかに、こんなところがあったのね!」

クルルがかんどうしていると、大きなケーキをはこんでいるロイをみつけました。

「ロイくん! やっと追いついた〜!」
「げ! ここまでおいかけてきたの⁉︎」

イヤそうなかおをしたロイは、ケーキをテーブルにおいてクルルをとおざけます。

「ボクはパーティーのじゅんびでいそがしいんだ!」
「どうしてパーティーをひらこうとしているの?」

クルルとカラがふしぎにおもっていると、ロイがはなしてくれました。

「ボクがこの森にひっこしてきたから、みんなにあいさつするためだよ」
「それは、色をぬすむのとなにかカンケイがあるの?」

すると、ロイはちいさなこえでいいました。

「だって、パーティーはカラフルなほうがいいだろ? だからたくさんの色がひつようだったんだ」

ロイが色をぬすむ理由がわかって、クルルはすこしスッキリしました。

「そうだったんだね。はなしてくれてありがとう。でもね、色をぬすまれた人は困っていたよ」
「それは……」

悪いことだと知りながら色をぬすんでいたロイが、しゅんとした顔をします。
ロイがパーティーを盛り上げたかったきもちはよくわかるので、クルルは笑顔でこたえました。

「だからこれからは、色がひつようならわたしをよんでね!」

クルルはまほうのステッキを手にして、とびきりのえがおでいいました。

「ロイくん! いっしょにカラフルなパーティーかいじょうにしよう!」

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★ミッション5★
色をぬったり、シールをはったりしてパーティーかいじょうをカラフルにしてね!
※ぬりえ、シールデコレーション。

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「カラフル・ミラクル・イロトリドリカル〜!」

クルルがじゅもんをとなえると、パーティーかいじょうがカラフルにかざりつけられていきます。
クルルのまほうに、ロイがとてもおどろいていました。

「すごい! あっというまにカラフルになったよ!」
「えへへ! 色のことでこまったら、わたしをたよってね。だからもう色をぬすんじゃダメだよ?」

クルルがやさしくいうと、ロイはうなずきました。

「ごめんなさい。もう色をぬすまない。みんなにもあやまるよ」
「うん、ありがとう!」

はんせいしたロイは、クルルとあくしゅをしてやくそくしました。
そして、もう色をぬすむことはないロイが、クルルとカラをパーティーへしょうたいします。

「ふたりもボクのパーティーにさんかして!」
「え? いいの?」
「もちろん! カラフルにしてくれたおれいだよ。たくさんの料理とおかしをよういしているから、たのしんでいってね!」

クルルとカラは、ロイのパーティーにさんかすることになりました。