クルルとカラは、草木がおいしげった森のなかを、ゆっくりあるいてすすみます。
「ロイくんー! どこにいるのー?」
クルルはロイによびかけますが、へんとうはありません。
カラはクルルの肩にのって、あたりをキョロキョロしてさがします。
森のなかはいっぽんみちで、まようことなく先にすすむことができました。
すると、木のかげでひと休みしている白いユニコーンさんをみつけました。
クルルはげんきよくあいさつをします。
「ユニコーンさん、こんにちは! こちらに男の子の妖精さんがこなかった?」
「ああ、妖精さんならこのおくにとんでいったよ」
ユニコーンさんはえがおでおしえてくれました。
けれど、クルルはあることにきづきます。
ユニコーンさんのツノ、ふさふさのたてがみとしっぽが透明になっているのです。
「ユニコーンさん! 色がぬすまれているよ!」
「え!」
ユニコーンさんは、ちかくにある泉にじぶんのすがたをうつしました。
「そんな……色がなくなっている。これじゃ、こんやのパーティーにでられないわ」
ユニコーンさんは、しくしくとなみだをながします。
そこでクルルは、まほうのステッキをとりだしました。
「ユニコーンさん、なかないで。わたしがまほうで色をもとどおりにしてあげる」
「そんなことができるの?」
「うん! まかせて!」
クルルがへんじをすると、ユニコーンさんがとつぜんおねがいをしてきます。
「もとどおりの色じゃなくて、わたしの好きな色にできたりもするの?」
「好きな色?」
「そう! わたし、もっとおしゃれな色になりたいとおもっていたの!」
ニコニコしながらはなすユニコーンさんに、クルルもワクワクしてきました。
「わかったわ! ユニコーンさんの好きな色になるよう、まほうをかけるね!」
**************
★ミッション3★
ユニコーンさんのツノ、たてがみ、しっぽをおしゃれにぬってね!
※ぬりえ
**************
「カラフル・ミラクル・イロミツカル〜!」
クルルがまほうのじゅもんをとなえると、ユニコーンさんは好きな色にへんしんすることができました。
もういちど、じぶんのすがたを泉にうつして、ユニコーンさんはとてもよろこびます。
「ありがとう! これで、こんやのパーティーにいけるわ!」
「ユニコーンさん、とってもステキだよ!」
えがおになったユニコーンさんとおわかれしたクルルとカラは、さらに森のおくへとすすみます。



