ブリリアント王国の町のはずれに、森のいりぐちがあります。
クルルは肩にカラをのせたまま、森をめざして町のなかをはしります。
そこでカラが、あることにきがつきました。
「クルル! ここにも、あっちにも色がぬすまれたものがあるよ!」
「あ、ほんとうだ!」
クルルとカラのまわりには、色をなくしたものがたくさん見つかったのです。
ようふく屋さんの屋根、お花屋さんの花、パン屋さんではたらくおじさんのエプロン。
すでに怪盗ロイに色をぬまれてしまったあとでした。
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★ミッション2★
色のないぶぶんをぬりながら、ゴールにむかおう!
※町から森に向かうまでの迷路とぬりえ
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「カラフル・ミラクル・イロモドリカル〜!」
ぬまれてしまった色をまほうでもどしたクルルは、みんなにかんしゃされました。
そしてようやく、二人は森のいりぐちまでやってきます。
「だれかいるよ!」
クルルは小さな妖精がとんでいることに気づきました。
あかちゃんくらいの大きさのせなかに、かわいい羽根がはえているうしろすがたが見えます。
クルルがそーっとちかづいて、こえをかけました。
「あなたが怪盗ロイ?」
「うわ! びっくりした!」
おどろいてふりむいたのは、男の子の妖精でした。
くりっとした大きいひとみをしていて、色のついたビー玉をいくつかかかえていました。
「ボクがロイだけど、なにか用?」
ついに、怪盗ロイをはっけんしました。
かわいいものが大好きなクルルは、はしゃいでしまいます。
「え〜! 怪盗ロイがこんなかわいい妖精さんだったなんて!」
「うう、うるさい! かわいいっていうなぁ!」
ロイははずかしそうにかおをまっかにして、おこってしまいました。
すると、カラはクルルのほっぺをつついて、少しあきれたようにいいます。
「こらクルル。おちついて」
「あ、ごめんごめん!」
クルルは、ロイをおいかけてきた目的をおもいだします。
「ロイくん。あのね、町の人がこまっているから、色をぬすむのはやめてほしいの」
クルルはロイの目をみて、おねがいします。
しかし、ロイはむすっとしてクルルのおねがいをことわりました。
「いやだ! 色がひつようだからあつめているんだ!」
くるっとせをむけたロイは、森のなかへととんでいってしまいました。
クルルはこまったかおで、カラにそうだんします。
「ロイくんが色をぬすむのは、なにかワケがあるのかもしれない」
「そうね、ちゃんとロイくんのおはなしもきいてみよう」
クルルとカラは、さらにロイをおいかけます。



