ブルーレモネード

まあ、そんなこともありつつも特に何事もなく

なんてことも無く

「れむさんさっきから歌ってなくない?」

りせちゃんから恐らく悪意のないであろう疑問が飛び出す

「い、いやぁ…私は…ね?」

確かに楓くんのきしめんに乗っかって以降何も歌ってはいない

なんならマイクどころかデンモクすら触ってない気がする

「あれ?れむさんってカラオケ嫌いとかじゃなかったよね?」

一応確認と、せなちゃんが聞くけど

もちろん嫌いとかではない

むしろ好きではあるんだけど

歌がまあ、上手くないってのと

りせちゃんのめちゃくちゃ上手い歌を聞いた後に歌うのがなんか…ね?っていうのと

普通にせなちゃんも、ふざけてるけど楓くんも

歌は上手いよりの人間だから

誰の後に歌っても、誰の前に歌っても

引き立て役にしかならない

そんなこんなでなんだかんだ最初は歌う気はあったんだけどいつの間にか尻込みしてしまった結果

今日1曲も歌ってないという事態になり申したわけで、はい

いや、りせちゃん以外の歌のうまさは知ってたはずなんだけどね?

女神のお耳を汚したら不味いかな?みたいな?

なんて言葉に出来ない言い訳を頭に並べた所で

「はい、これなら行けるっしょ」

そう言って楓くんがデンモクの画面を見せてきたけれど

そこに映っていたのは

「いや、歌えばするけどさ!?メンバー考えて?」

有名女児アニメの主題歌だった