クロエは家族以外の人を信頼できなくなっていく。
成長すればさらに愛魔法がクロエを追い詰める。
これも魔法の影響なのか、人を惹きつけるこの容姿がクロエを地獄に突き落とす。
『魔法を使って婚約者を奪った!』
『愛魔法で自分が愛されれるように仕向けた』
誰よりもこの魔法を憎んでいるクロエが、そんな悍ましいことをするはずがない。
(大嫌い……こんな世界、消えてしまえばいい)
けれどあんなにクロエを毛嫌いしていたミシュリーヌによって、光が差し込むとは思いもしなかった。
『クロエはそんなことをする子じゃないわ! 自分が愛されないのをクロエのせいにしないでっ』
高熱を出してから別人のようになったミシュリーヌ。
記憶もあるし、見た目が変わったわけではない。
何かが大きく変化したのは確かだった。
ミシュリーヌは必ずクロエを庇う。
クロエはそんなミシュリーヌの姿に苛立って仕方なかった。
この魔法が花魔法を使うミシュリーヌに理解されることはないし、クロエは見えないところで恨みを買って誰かに嫌われ続けるのだから。
今日もパーティーでミシュリーヌはクロエを庇ったせいで、ジュースをかけられてしまった。
汚れたドレスを見つめながら、ヘラリと笑うミシュリーヌを見てクロエは苛立ちから叫ぶように言う。
成長すればさらに愛魔法がクロエを追い詰める。
これも魔法の影響なのか、人を惹きつけるこの容姿がクロエを地獄に突き落とす。
『魔法を使って婚約者を奪った!』
『愛魔法で自分が愛されれるように仕向けた』
誰よりもこの魔法を憎んでいるクロエが、そんな悍ましいことをするはずがない。
(大嫌い……こんな世界、消えてしまえばいい)
けれどあんなにクロエを毛嫌いしていたミシュリーヌによって、光が差し込むとは思いもしなかった。
『クロエはそんなことをする子じゃないわ! 自分が愛されないのをクロエのせいにしないでっ』
高熱を出してから別人のようになったミシュリーヌ。
記憶もあるし、見た目が変わったわけではない。
何かが大きく変化したのは確かだった。
ミシュリーヌは必ずクロエを庇う。
クロエはそんなミシュリーヌの姿に苛立って仕方なかった。
この魔法が花魔法を使うミシュリーヌに理解されることはないし、クロエは見えないところで恨みを買って誰かに嫌われ続けるのだから。
今日もパーティーでミシュリーヌはクロエを庇ったせいで、ジュースをかけられてしまった。
汚れたドレスを見つめながら、ヘラリと笑うミシュリーヌを見てクロエは苛立ちから叫ぶように言う。



