推し活スポンサー公爵との期限付き婚約生活〜溺愛されてるようですが、すれ違っていて気付きません〜

「今すぐに横になった方がいいです。休みましょう!」

「…………!?」


オレリアンはミシュリーヌの提案に驚いている。


「失礼します」


ミシュリーヌは立ち上がると、オレリアンの元へ。
額に手のひらを当てて熱を測る。

(うーん、あまり熱はないようだけど、疲れから出ているものかしら)

それに先ほどミシュリーヌたちを待っている間に瞼を閉じていたことを考えると、相当疲れているのだろう。
オレリアンを見るとますます顔が赤くなっていくではないか。
やはり熱があるのだと確信する。


「医師を呼びますので少々お待ちください」

「……!」


医師を呼ばなくていいというオレリアンにミシュリーヌは身を乗り出して訴えかけるように言った。


「健康第一! それだけは絶対ぜぇーったいに譲れませをから」

「……」

「今にも倒れそうなお顔をしています。今は何も考えずにご飯を食べてゆっくりしてください!」


ミシュリーヌは立ち上がり、侍女たちに指示を出していく。


「ミ、ミシュリーヌ嬢……俺は……っ」

「そうと決まれば行きましょう!」

「……っ!?」