まだまだ令息たちの理解を得られてはいないが、それも昔から変わらないのだそう。
ミシュリーヌの母親も若い頃は第一騎士団のファンクラブに入っていたらしい。
むしろ令嬢の婚約者も嫉妬するのではなく、自分の婚約者が人気なことはステータスの一つになるそうだ。
令嬢側はいいが、令息は複雑なのかもしれない。
騎士団に所属していなかった父親は、母親が第一騎士団の公開練習の度に訓練場に行くため、暫くは複雑な心境だったそうだ。
父親と婚約した後も推しを追い続けたため、ミシュリーヌの推し活にも理解を示してくれている。
ミシュリーヌが知識を持ち込んだことで、ファンクラブが推し活へと進化した。
(そう、わたしはこの国の歴史を動かした女……!)
神様は推し活が思いきりできる世界に転生してくれたのだろう。
ありがたすぎて頭が上がらないではないか。
それにミシュリーヌも推し活をオレリアンが許可してくれたのだからやめるつもりはない。
むしろ彼は最強のスポンサーだ。
「レダー公爵が快く許してくださったから続けるつもりよ」
「まぁ……さすがレダー公爵。お姉様を喜ばせることはいいことですもの。そこだけは褒めてあげますわ」
「……クロエ?」
「何でもありません。ただのひとり言です」
ミシュリーヌは手を合わせてにっこりと笑みを浮かべる。
「ミシュリーヌお姉様、明日の公開練習の準備を手伝いますわ」
「クロエ、ありがとう。助かるわ」
ミシュリーヌの母親も若い頃は第一騎士団のファンクラブに入っていたらしい。
むしろ令嬢の婚約者も嫉妬するのではなく、自分の婚約者が人気なことはステータスの一つになるそうだ。
令嬢側はいいが、令息は複雑なのかもしれない。
騎士団に所属していなかった父親は、母親が第一騎士団の公開練習の度に訓練場に行くため、暫くは複雑な心境だったそうだ。
父親と婚約した後も推しを追い続けたため、ミシュリーヌの推し活にも理解を示してくれている。
ミシュリーヌが知識を持ち込んだことで、ファンクラブが推し活へと進化した。
(そう、わたしはこの国の歴史を動かした女……!)
神様は推し活が思いきりできる世界に転生してくれたのだろう。
ありがたすぎて頭が上がらないではないか。
それにミシュリーヌも推し活をオレリアンが許可してくれたのだからやめるつもりはない。
むしろ彼は最強のスポンサーだ。
「レダー公爵が快く許してくださったから続けるつもりよ」
「まぁ……さすがレダー公爵。お姉様を喜ばせることはいいことですもの。そこだけは褒めてあげますわ」
「……クロエ?」
「何でもありません。ただのひとり言です」
ミシュリーヌは手を合わせてにっこりと笑みを浮かべる。
「ミシュリーヌお姉様、明日の公開練習の準備を手伝いますわ」
「クロエ、ありがとう。助かるわ」



