それを聞いたクロエは首を左右に振っているではないか。
『いいえ……お父様、お母様、それは間違っていますわ』
そう言い切ったクロエに視線が集まる。
何が間違っていると言うのだろうか。
『この世界で一番素晴らしいミシュリーヌお姉様と婚約できることをレダー公爵は誇りに思うべきですわっ!』
『……ク、クロエ?』
『こんな名誉なことは他にありません。なんて羨ましいの……!』
ミシュリーヌはクロエを落ち着かせるように言い聞かせる。
だけどまだ語り足りないと不満を露わにするように唇を尖らせている。
両親はまた始まったと言わんばかりに額を押さえた。
何故かクロエはミシュリーヌを崇拝しているような言葉を発することがある。
好いてくれているのは嬉しいが、たまに過激なこともあるため抑えるのが大変だった。
ミシュリーヌとクロエは元々、まったく仲良くはなかった。
記憶を思い出す前は、ミシュリーヌはクロエに『近寄らないで!』『目障りよ!』と毛嫌いしていたくらいだ。
クロエもそんなミシュリーヌを刺激されないように近づかないようにしていた。
ミシュリーヌは幼いながらも自分より美しいクロエのことが心底気に入らないと思っていたのだ。
いつも注目を集めるクロエが目障りだと思っていたことは、まだ心に残っている。
『いいえ……お父様、お母様、それは間違っていますわ』
そう言い切ったクロエに視線が集まる。
何が間違っていると言うのだろうか。
『この世界で一番素晴らしいミシュリーヌお姉様と婚約できることをレダー公爵は誇りに思うべきですわっ!』
『……ク、クロエ?』
『こんな名誉なことは他にありません。なんて羨ましいの……!』
ミシュリーヌはクロエを落ち着かせるように言い聞かせる。
だけどまだ語り足りないと不満を露わにするように唇を尖らせている。
両親はまた始まったと言わんばかりに額を押さえた。
何故かクロエはミシュリーヌを崇拝しているような言葉を発することがある。
好いてくれているのは嬉しいが、たまに過激なこともあるため抑えるのが大変だった。
ミシュリーヌとクロエは元々、まったく仲良くはなかった。
記憶を思い出す前は、ミシュリーヌはクロエに『近寄らないで!』『目障りよ!』と毛嫌いしていたくらいだ。
クロエもそんなミシュリーヌを刺激されないように近づかないようにしていた。
ミシュリーヌは幼いながらも自分より美しいクロエのことが心底気に入らないと思っていたのだ。
いつも注目を集めるクロエが目障りだと思っていたことは、まだ心に残っている。



