推し活スポンサー公爵との期限付き婚約生活〜溺愛されてるようですが、すれ違っていて気付きません〜

ミシュリーヌは一年間、レダー公爵の婚約者でいなければならない。
その間、推し活をやめるのは耐えられそうにない。

(レダー公爵も何か事情があるのね。だったらわたしもわがままを言っても許されるはず……!)

覚悟を決めたミシュリーヌは大きく頷いた。


「わかりました。ですがわたくしからも条件を一つ、よろしいでしょうか?」

「……聞こう」


今の状態ならばオレリアンは間違いなく、ミシュリーヌの条件を了承してくれるはずだと思ったが大正解だ。
ミシュリーヌはニヤリと唇を歪めた。


「わたくしの推し活を邪魔しないこと……それだけは絶対に守ってくださいませ」

「オシカツ……?」


オレリアンの眉がピクリと上がる。
今日、彼の表情が初めて動いた瞬間だった。


「今、わたしは推し活に命をかけたいのです!」

「…………?」


オレリアンは推し活が何かわかっていないようだ。
それも当たり前だろう。
元々、こちらに推し活という言葉はないためミシュリーヌが広めたようなものだ。
ミシュリーヌは推し活とは何か説明していくが、オレリアンの眉間に皺が寄るばかり。
そのためわかりやすく伝えるために言葉を噛み砕いていく。


「わたしには好きな人がいます。その方を全力で応援する活動がしたいのです……!」

「……!」