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「結局、写真。
消してくれなかったよ。」

「まぁーみのりの間抜け面は面白いからな。」



何やら聞き捨てならないようなことが聞こえた気もするがそんなのに突っ込む元気もない。



「もう、いつになったらヒロインになれるのか……。」

「告白すればいいじゃん。」

「もう茉優はわかってないなぁー、プロットってものがあるでしょ。」



それからあっと言う間に時間が過ぎて、今は昼休み。

わたしたちは教室の端で弁当を食べている。



「プロットって、現実は少女漫画みたいにキラキラワクワクだけで進む訳じゃないんだからさー。」

「それは分かってるよ!!」


それは分かってる。
現にキラキラワクワクだけで進んでいたらわたしとっくにヒロインだしね。

でも待っちゃうのは、やっぱり奏人に選ばれたいもん。



「てか普通に告白もしてないで、ヒロインのヒの字もないんだけど。」

「そんなキツイこと言わないでよ〜。」