「ちょっ、奏人!
お願いだから消してよ!」



写真を消してもらおうとわたしも走り出した。


ほら見て。この光景

まるで少女漫画の1ページ。



こんなに奏人のことわかってて、奏人のことを誰よりも思ってて、奏人のことを愛している女子はわたししかいない!



奏人、早くわたしを彼女にして。


わたしを奏人の物語の正式なヒロインにしてよ。