そんな会話をしているのが聞こえる。


そんなことで満足しちゃうなんて。

あまいなぁー。


まぁーどうせ所詮は私の物語ではモブだもんね。


それは奏人の物語でも同じ。


私は息を大きく吸い込んだ。



ごめんね

格の違いを見せることになっちゃうかもしれないけど。




「かーなーとー!!」




私の奏人を呼ぶ声が大きく響いた。


私の声はすぐに奏人に聞こえたみたいで


ぱっと私を見ると


すぐにイヤホンを外す。



「みのり!」



そして私の名前を私に聞こえるように叫んだ。