彼のヒロインになる方法




頭を撫であってる男女。
なんと異質なことでしょう。



ローファー履いちゃって、


奏人はまだかなぁーなんて思いながら綺麗な青空を見ていたらその隙にさらっと手が取られる。




「!!!」


「ちょっと行きたいとこがあるんだ。一緒に着いてきてくれない?」

「それは、いいよ!」




それはいいけど、手!!お手手が握られてる!!

いつこんなにさらって手が握られるようになったの!?!?

そしてなんでこんなに無反応!!!


そんなわたしの心の叫びは奏人には届かず。

半分引きずられたみたいな状態のまま、わたしたちのデートが始まった。