「奏人〜。しっかりとみのりをヒロインにしてあげなよ。」
「はっ!!茉優!!」
茉優、貴様何を言って!!
「まだちゃんと付き合ってって、告白してないんでしょ?
みのりが奏人のヒロインになる方法。もう全部出尽くしちゃったからさ。」
そこまで言ったら茉優はわたしの背中をパン!と叩いた。
「そろそろ幸せな奏人のヒロインにしてあげなよ。」
「ま、茉優〜〜~!!!」
茉優も大好き。
こんなに良い友達いないよ!!
なんて良い友人を持ったんだわたしは!!!
「ちょっと!みのり離れろ!!」
「無理です!!わたしは茉優のヒロインになりたい!!!」
思わず茉優に飛びついて離れない、いや、離れたくない!!
茉優にあまりにも感動したわたしは、奏人の存在なんて忘れてしまい、茉優にへばりついた状態で気づいたら教室にいた。



