こんなに奏人がわたしに愛を囁いてくれるなんて、そんなのプロポーズでしかないと思ってたから。
ポロってこぼれた言葉が「プロポーズ」だった。
そんなわたしを奏人は爆笑していて。
「まさか、そんなこと聞かれるとは!!」
「だ、だってー!!」
信じられないもん!!
ほっぺをぷくーって膨らまして奏人を見たら、そんなほっぺを包み込む。
「タコみたいなってるよ。」
「また写真撮る気だ。」
「携帯持ってないって。」
ほっぺを押したら、プシューなんて音を立てて空気が抜けていく。
その音すら恥ずかしいから俯いたら、クイッと頬に添えらた手によって上を向かされた。



